Onabotulinumtoxin Aの市販後調査報告:韓国
2019.11.27
国際部
Onabotulinumtoxin A(旧名称:Botox)の市販後調査の成果が11月19日、「Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology」オンラインに掲載された。
Onabotulinumtoxin Aは、中~重度の目じりのしわ、および眉間のしわの治療薬として、韓国で承認されている。今回は、韓国での市販後4年間の調査結果が報告された。調査は、中~重度の目じりのしわの治療でonabotulinumtoxin A注射を受けた18~75歳の被験者を対象に実施された。695人の被験者を分析対象とし、うち376人は安全性評価の分析対象とした。
その結果、11人被験者で14種の有害事象の発生が認められた。有害事象重症度は12人が軽度で、11人は後遺症なしで解消した。薬剤に関連すると考えられる注射部位痛は2人で発生した。1人の被験者で予期しない有害事象(急性腎不全)が発生した。有効性の評価であるベースラインからの変化は、375人の被験者(99.7%)で改善、1人の被験者では変化が認められなかった。Onabotulinumtoxin Aは忍容性が高く、韓国人集団における目じりのしわの治療に有効で、安全性の懸念は確認されないことが示された。