リカルデントペーストとフッ素洗口液の虫歯予防比較
2020.05.27
国際部
虫歯予防としてのリカルデントとフッ素の比較結果が5月1日、「The journal of contemporary dental practice」オンラインに掲載された。
リカルデントはRECALDENT PTY LTDの登録商標で、一般名はカゼインリンペプチド–アモルファスリン酸カルシウム(CPP-ACP)である。今回の比較研究では、CPP-ACPフッ化物ペーストのグループとフッ化ナトリウム0.2%洗口液のグループに分けて、効果の評価にはプロフィロメーターを使用した。研究はin vitroで行われ、36個の健全な小臼歯の頬側表面を研磨し、シリコンディスクで表面を平らに整えたサンプルを用意した。各グループで1日4回、5日間の歯磨きまたは洗口を行い、次に対照として何もしないグループを加え、1日に4回、3日間の炭酸飲料曝露を行った。プロフィロメーターを使用して歯の表面損失を測定し、得られたデータを一元配置分散分析(ANOVA)と事後検定で評価した。
その結果、CPP-ACP-Fペーストおよびフッ化ナトリウム0.2%洗口液両グループの歯表面侵食は、対照グループよりも有意に少なかった。フッ化ナトリウム0.2%洗口液グループの歯表面侵食は、CPP-ACP-Fペーストグループよりも有意に少なかった。