英蘭ユニリーバ、スキンケアでホワイトニング、ライトニングの表現を廃止
2020.07.3
国際部
英蘭ユニリーバは、6月25日、スキンケアポートフォリオを進化させる方針を打ち出し、全製品を対象に「フェア/フェアネス」、「ホワイト/ホワイトニング」、「ライト/ライトニング」いった文字の記載を廃止すると発表した。インドを中心にアジア圏で展開するスキンケア「フェア&ラブリーFair&Lovely(フェア&ラブリー)」のブランド名は、今後数ヶ月以内に変更する予定。
同社ビューティー&パーソナルケアプレジデントのSunny Jain氏は、「フェア」、「ホワイト」、「ライト」という言葉の使用は正しくないと考えており、「包括的ですべての肌のトーンをケアし、美容の多様性を称賛するスキンケアブランドのグローバルポートフォリオの構築に全力で取り組んでいきます」などとコメントしている。
米ミネソタ州で5月下旬に起きた、白人警察官が黒人男性の首を押さえつけて死亡させた事件をきっかけに、世界の主要都市で人種差別に対する抗議デモが続いている。一部でホワイトニング(美白)は、白人至上主義を賞賛しているとの批判があがっていた。