減量成功の予測因子は減量初期での成功
2020.11.19
国際部
ライフスタイル介入による減量の成功を予測する因子を検討した結果が11月16日、「Obesity Reviews」オンラインに掲載された。
この研究では、ライフスタイルの介入を受けている過体重または肥満の人の減量成功の予測因子のエビデンスを系統的レビューで評価。 4つの電子データベース(PubMed、Cochrane Reviews、PsychInfo、Wiley)を検索して、過去20年間に発行された関連文献を検索した。
その結果、23の研究が最終的な分析対象となった。予測因子は、社会人口統計学的要因、人体測定パラメーター、心理的および行動的要因、介入に基づく要因を合成した。さらに、予測因子に関するエビデンスの全体的な質が、GRADEアプローチを使用して評価した。過体重または肥満の個人特有の予測因子では、男性であること、年齢が高いこと、既存の心血管代謝の併存症があること、脂肪摂取量が限られていることなどの個々に固有の要因が減量の成功と有意に関連していた。また、介入特有の予測因子では、より大きな初期減量とライフスタイルアドバイスへのより高い順守がより大きな減量の成功と関連していた。今回のレビューでは、減量初期に成功することが最も重要な減量成功の予測因子であることが判明した。