ローカーボダイエットと隔日絶食の組み合わせ効果

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2021.01.20

国際部

肥満成人への低炭水化物(ローカーボ)ダイエットと組み合わせた隔日絶食の睡眠への効果を評価した論文が1月13日、「Nutrients」オンラインに掲載された。

低炭水化物ダイエットと組み合わせた1日おきの絶食は、減量療法としては効果的である。今回は、この方法によって減量を達成した人の睡眠の改善度を調査した。肥満成人31人を対象に、低炭水化物ダイエット(30%炭水化物、35%タンパク質、35%脂肪)を基準食に、600 kcalの「断食日」と自由に食事を摂れる「ごちそう日」を繰り返す6か月間の試験を実施した。期間中最初の3か月を減量期間、それに続く3か月を体重維持期間とした。睡眠の改善評価には睡眠の質、持続時間、不眠症の重症度、および閉塞性睡眠時無呼吸のリスクを含めた。

その結果、体重減少期間中に体重(-5±1kg)と脂肪量(-4±1kg)の減少が認められ、これらの減少は体重維持期間中の持続が確認された。除脂肪体重と内臓脂肪には増減はなかった。ピッツバーグ睡眠品質指数(PSQI)スコアは、ベースラインで睡眠の質の低さを示しており、試験開始3か月目または6か月目までに改善がないことも示した。ベースラインで見られた不眠症も、3か月目または6か月目までに改善はなかった。ベースラインで閉塞性睡眠時無呼吸のリスクが高い被験者の割合は45%で、この割合も3か月目または6か月目までに変化は見られなかった。起床時間、就寝時間、睡眠時間にも変化はなかった。ローカーボダイエットと隔日絶食の組み合わせには、肥満者の睡眠改善効果はないことが示された。

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