2020年世界の13カ国でデジタルフード宅配成長比較
2021.03.11
国際部
グローバル情報会社NPDグループは、3日、2020年はコビット−19のパンデミックにより世界の外食産業の成長が妨げられ、年間利用者数は前年より21%減少し、年間売上高は前年比20%減の9580億ユーロ(1兆1570億米ドル)だったと発表した。このパンデミックは世界を震撼させ、世界の外食産業が近代史上、最も深刻な損失を受けたと報告。ただ、都市封鎖などで利用者数は激減したものの、レストランの食品に対する消費者の需要は衰えず、フード宅配サービスは前例のないほど成長した。
フード宅配サービスは2020年には世界で47%増加して137億3000万件の注文があった。NPDグループが調査した世界13カ国(フランス、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、アメリカ、カナダ、ロシア、日本、中国、 韓国 、オーストラリア、ブラジル)すべてで配達注文が増加したと報告されており、なかでも米国、ロシア、カナダ、オーストラリアが最も大きな成長を遂げた。
フード宅配の中でも、モバイルアプリ、インターネット、テキストメッセージを介して注文されたものを「デジタルフード宅配」と定義して調べてみると、デジタルフード宅配は世界全体で67%増加していることがわかった。世界13カ国でのフード宅配とデジタルフード宅配の成長率は次の通り。
世界のフード宅配サービスの増加率比較
13市場 (フード宅配、デジテルフード宅配)
フランス (16%、28%)
イギリス (15%、18%)
ドイツ (11%、26%)
イタリア (17%、23%)
スペイン (9%、30%)
アメリカ (95%、123%)
カナダ (69%、113%)
ロシア (89%、117%)
日本 (43%、68%)
中国 (18%、26%)
韓国 (36%、60%)
オーストラリア(61%、61%)
ブラジル (51%、68%)