イギリスの市場調査会社 Technavio（テックナビオ）は、7日、世界のフィットネスアプリ市場は2021年から2025年の間に売上を35億ドル規模で拡大するという予測を発表した。同市場は予測期間中に 年平均成長率（CAGR）15.34%で急成長する見通し。

有料レポート「Fitness App Market by Gender, Application, and Geography – Forecast and Analysis 2021-2025」によれば、フィットネスアプリ市場はスマートフォンの利用の増加によりモバイルアプリの採用が増加し、インターネットの普及によりモバイルアプリのダウンロード数が増加して市場を後押しすると分析されている。

ウェアラブルデバイスの採用の増加は市場にプラスの影響を与え、予測期間にわたってその成長に大きく貢献すると予測している。スマートウォッチ、スマートバンド、スマートリングなどのいくつかのウェアラブル電子デバイスには、通話、メッセージング、フィットネス追跡などのさまざまな機能が付属。これらの機能を介してフィットネスアプリケーションを統合して、心拍数の監視、GPSの追跡、睡眠の監視など健康管理を支援する。低コストのウェアラブルデバイスの急増は利用者の増加を促している。

地域別にみるとアジア太平洋地域はフィットネスアプリ市場をリードすると予測されており、北米、ヨーロッパ、中近東、南アメリカと続く。予測期間中の市場の成長の42％はアジア太平洋地域によるもので、中国とインドが地域の主要市場として牽引すると予想している。