レスベラトロールの抗酸化効果を検証

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2021.05.13

国際部

レスベラトロールが皮膚の創傷治癒、瘢痕化、老化に及ぼす影響を検討した結果が5月5日、「International wound journal」オンラインに掲載された。

レスベラトロールは、主にぶどうの皮や赤ワイン、チョコレートやココアなどに含まれるポリフェノールの一種で、健康に有益な特性を備えた抗酸化物質として知られている。複数の研究が、レスベラトロールと抗酸化作用、抗炎症作用、および細胞保護作用との関連を示している。レスベラトロールのこれらの多様な効果は、皮膚の創傷治癒、瘢痕化、および皮膚の(光)老化にも関連している可能性が考えられるため、今回の研究では既発表の論文を対象とするシステマティックレビューを実施した。PubMedを用いて過去10年のレスベラトロールの効果を調査した英語の原著論文を特定、41件が解析の対象となった。

その結果、レスベラトロールが創傷治癒をサポートし、過度の瘢痕を改善し、さらには皮膚の光老化を防ぐための実行可能な治療アプローチである可能性があるという有望な結果を示した。研究者らは「レスベラトロールは興味深く有望な新しい治療法であるが、関連する効果を確認するには、in vitroおよびin vivo研究に基づく、より多くのエビデンスが必要」と述べている。

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