仏ロクシタン、 国際自然保護連合総会で 生物多様性戦略「ネイチャーポジティブ」発表

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2021.09.10

国際部

仏ロクシタングループは、6日、マルセイユで開催されたIUCN(国際自然保護連合)総会において、生物多様性のために同グループが掲げる戦略を発表した。 生物多様性の損失に対する闘いは転換点に立っているとの認識に基づき、 「A Nature-Positive World: The Global Goal for Nature((ネイチャーポジティブ))」*な世界へと歩を進めていくことを啓蒙していく。グループのビジネスに関わる生態系の内部、さらにその外部におけるバリューチェーンの端から端までをカバーする行動プログラムを構築することで、この課題に貢献していく。

同社の行動指針は、陸と海の利用、資源開発、汚染、侵入生物種、気候変動という、生物多様性の損失における五つの主要な領域をカバーする。

1. 測定:診断分析では、2016年時点でロクシタンが生物多様性にもたらす主要なインパクトは、植物性原材料の調達と包装に関連するものとなると示された。2022年から、同グループはこの分析をさらに深めていく予定。

2. 回避:現在から2025年までの同グループの目標は、すべての植物性原材料を、生物多様性にとって前向きなアプローチを採用した農業由来のものとする。

3. 削減:現在から2025年までに、同グループの純売上高の80%近くを占めるロクシタン製品部門で包装に使用するプラスチックの総量を10%削減することを目指す。

4. 修復と再生:環境再生型農業に関しての取り組みとして、シアバターについてブルキナファソで、ラベンダー、アーモンド、ヴァーベナについてプロヴァンスで結んでいるような緊密なパートナーシップを通じて実現していく。2025年には、同グループの主要な原材料のすべてが、農業生態学、生物学、フェアトレード、持続可能性の認証に基づき、持続可能な農業の原則を尊重しつつ栽培されることを目指す。

5. 変革:集団による努力が不可欠。グループは、One Planet Business For Biodiversity(OP2B)をはじめ、地域レベルから国際レベルまで、数々の組織に会員またはパートナーとして参加してもらうよう推進する。

* 2021年4月、Harvey Locke, Johan Rockstrom その他「A Nature-Positive World: The Global Goal for Nature」提言

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