化粧品使用の共用化進む、母娘だけでなく男女共用も

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2021.11.16

編集部

株式会社ナリス化粧品(大阪市福島区/代表者:村岡弘義)は11月10日、キンケア化粧品のジェンダーレス化に関するアンケート調査の結果を発表した。

この調査は、同社のスキンケアブランド「ネイチャーコンク」や「アクメディカ」について、女性だけでなく、男性の使用者が増えていることや、使用者の年齢層に想定以上の広がりが生まれている実態を受けて開始したものだ。

調査対象は、全国の20歳~49歳の男女2,178人(男性1,072人、女性1,106人)。設問内容によりn数は異なる。

調査はまず、スキンケアについて興味があるかどうかや、使用しているスキンケア品に満足しているかどうかを聞いた。そして、スキンケアを行っている20歳~49歳の男女1,195名に、顔に使用しているアイテムを聞いた。

その結果、使用率の高い順は、男性は、1位「洗顔料」79.0%、2位「化粧水」58.8%、3位「乳液」37.6%で、女性は、1位「化粧水」86.6%、2位「洗顔料」86.3%、3位「日焼け止め」59.9%となった。

これを、年齢性別でみると、男性では、若年層の方が全体的にスキンケア品を使っている率も使っているアイテムも多い傾向があり、40代になると使用率は低いことがわかった。これと比較して女性は、年齢が上がるほど、使用しているアイテムやアイテム数が減るとはならず、たとえば化粧水は年齢層による使用率の差はほぼなく、日焼け止めやクリーム、オールインワンジェルといったアイテムは年齢を重ねるほど使用者が増える傾向が見られた(図1、2)。

図1

図2

次に、スキンケアをしていると答えた男女965名に、同居している誰かと、スキンケア品を共用しているか否か聞いた(複数回答)。その結果、男性は、46.1%が共用していると答え、中でも配偶者や恋人との共用が最も多く、約3割であった。女性の家族との共用は、34%であった(図3、4)。

図3

図4

これを年齢・性別で見てみると、男性は若年層ほど、家族や、同居人との共用率が高く、20代前半では、6割が誰かと共用していた。

全体では、配偶者や恋人と共用している男性が最も多いが、20代前半では、1位が「兄弟」、2位は「父親」との共用であった。また、「母親」との共用も約2割に上った。

女性は全体的に男性と比較して共用率が低いものの、20代前半では半数が共用しており、「配偶者・恋人」と「母親」は同率の1位となった。また、「姉妹」や「父親」との共用も1割を超えており、母親世代の40代に入ると「娘」との共用が増えてききた。

そして、顔用のスキンケア品を誰かと共用していると答えた男女345人に、どのようなアイテムを共有しているか尋ねたところ、1位は、「洗顔料」で73.3%、2位は「化粧水」で62.9%、3位は「日焼け止め」で54.2%であった(図5、6、7/参考)。

図5

図6

図7

また、今回の調査結果について同社は「スキンケアについても、当社の予想を超えて、ジェンダーレス化が進んでいることが伺えました。母と娘の共用というスキンケアのエイジレスな使われ方は、以前から把握していましたが、これほどにジェンダーレスな使われ方をしているとは想像していませんでした」とまとめた。

さらにこの調査結果を受けての今後の展開については、「『美しくありたい』という気持ちは、よりジェンダーレスになっていくと考えられるため、様々な人の立場に立った使用性や使用方法の説明を行うなど、化粧品を快適で効果的、かつ安全に使用していただくための製品開発と情報発信を行っていきたいと考えます」と述べた。

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