世界のフェイスマスク市場は2031年までに100億ドルに達する勢いで成長しているようだ。市場調査会社Persistence Market Researchがこのほどリリースした調査結果によると、2020年に世界のフェイスマスク市場は40億ドル規模に達しており、2021年から2031年の予測期間中に約9％の年平均成長率（CAGR）で成長する見通し。フェイスマスクを使用することの利点に関する意識の高まりが市場の成長を支え、女性、男性を問わず、スキンケア製品の需要の増加は、主要な化粧品メーカーの強力な新製品開発力と相まって市場全体の成長を促進すると予想されている。

Persistence Market Researchは有料レポート「Market Study on Face Masks:Popularity of Clay masks to remain High across Geographies」の中で、製品タイプ別市場分析と予測、流通別市場分析、地域別市場予測、主要メーカーの分析など詳細にわたり調査している。

製品別にみると、クレイフェイシャルマスクは2020年に最大の収益シェアを保持し、今後数年間そのリードを維持することが期待されている。クレイマスク製品の需要は主に、一時的な肌の引き締め、不純物や汚れの除去、肌に潤いを与えて柔らかくするエモリエント特性などの効能が消費者に支持されている。今後、注視されるのはシートマスクとウォームオイルマスクで、使いやすさなど利便性に加えて、肌のリフレッシュ、水分補給などが利用率を増加させ予測期間中に最大の売上増加が期待されている。

地域別にみると2020年フェイスマスク市場は北米が市場占有率１位でヨーロッパ、東アジア、南アジア、ラテンアメリカの順でトップ５を固めた。北米市場は予測期間中に最も魅力的な市場の1つであると予測されており、アメリカ市場は注目すべきCAGRで進展すると予想されている。