ソシエ・ワールド、厚労省の福利厚生認定、育児支援90%活用
2013.11.14
編集部
理美容・エステの大手ソシエ・ワールド(東京都渋谷区、社長西坂才子氏)は、2,060名にのぼる社員を対象に育児介護、出産・復職など福利厚生制度の本格運用を始めた。厚労省から今年7月に福利厚生制度の適用認定(くるみんマーク取得=写真)を受けたことから全社員を対象に運用を始めているもの。育児短時間勤務制度については、90%の社員が利用するなど成果を上げている。
同社の福利厚生制度は、育児介護支援制度(イーウェル導入)と育児短時間勤務制度、出産・育児・復職などの相談窓口設置から成る。
育児介護支援制度は、ベビーシッターのクーポンを自己負3割で利用できるもの。ウェブから自由に申請できる。育児短時間勤務制度は、小学校に入るまでの短時間労働による勤務形態。また、これらの制度を含めて人事部が窓口になって出産・育児・復職などの相談に乗り実施する。同社では「7月から福利厚生制度を始めて以降、現在まで90%以上の社員が育児短時間勤務制度を利用している」と言う。
同社は、厚生省から福利厚生制度の適用認定を受けるため、事業計画を立案して平成23年6月1日から平成25年5月31日までの2年間、認定基準に準拠して社内で制度導入を実践。それを踏まえて認定申請を行い、今年7月に厚労大臣から承認された。また、厚労省が子育て支援を認定するマーク「くるみん」(愛称)を取得した。
同マークを自社の商品や広告、企業の名刺などにつけることで「次世代育成支援対策に取り組んでいる企業」であることが広く周知され「働きがいがあり、働きやすい企業」「社員を大切にする企業」であるなど企業のイメージアップにつながる。特に、エステ業界で厚労省の福利厚生制度適用認定を受けて社内運用を行っているのは、珍しいケース。業界の社会的地位の向上に一石を投じるものとして注目される。