仏ロレアル、米CES® 2023で2つのメイクアップアプリケーターを発表

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2023.01.18

国際部

仏ロレアルは、4日、米ラスベガスで開催されたCES® (コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)2023で、新しいビューティーアプリケーターの試作品を発表した。手や腕が不自由な人のために設計された携帯型メーキャップアプリケーター(HATA)と顔の形に合わせてオーダーメイドの眉を数秒で仕上げるスマート・アイブロウ・メイクアップ・アプリケーター(L’Oréal Brow Magic )の2製品を紹介した。

HAPTA(ハプタ)は、手や腕が不自由な人の美容ニーズを満たすために設計された、世界初のコンピューターによって制御された携帯型で超精密なメイクアップアプリケーターになる。世界では、約5,000万人の人が手先の細かい動作に不自由さを感じていると言われている。このため、メイクアップなどの日常的な動きが困難になることがある中、ロレアルの科学者とエンジニアがHAPTA(ハプタ)の開発に着手した。手や腕の動きに不自由さを感じているユーザーが、自宅でも自身で口紅を一定の水準で塗ることを可能にする。HAPTAのレベリングデバイス(化粧品を均等に塗ることを助けるデバイス)は、2023年にロレアル傘下のランコムで試験的に導入され、まずは口紅のアプリケーターで、将来的にはその他のメイクアップアプリケーションでも導入される予定。

L’Oréal Brow Magic(ロレアル・ブロウ・マジック)は、自宅で自分の眉と顔の特徴に合わせた眉毛メイクを可能にするアプリケーター。同社は、消せるタトゥープリントのパイオニアであるテックカンパニーPrinker(プリンカー)社と提携し、ロレアル・ブロウ・マジックを開発した。2,400個の極小ノズルと最大1,200ドロップスパーインチ (dpi) の印刷解像度を持つ印刷技術により、ロレアル・ブロウ・マジックは、最も正確な眉の形を数秒で消費者に提供する。独自のモディフェイスのAR技術により、ロレアル・ブロウ・マジックはユーザーの顔をスキャンし、マイクロブレード、マイクロシェーディング、またはフィラーといった様々な方法に適した眉毛メイクを提案する。

ロレアルグループの最高経営責任者(CEO)であるニコラ・イエロニムス氏は発表文の中で、次の通り述べている。「ロレアルは、未来の美をより包摂的なものとして思い描いています。そしてその未来の美は、テクノロジーによってより身近なものとなります。今年 CES で発表する2つの消費者向けテクノロジーは、『世界をつき動かすような美の創造』という当社の真のパーパス(存在意義)を表現するものです」

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