化粧品の有効成分としてのコーヒーとその副産物に関する最近の特許出願の調査結果が1月26日、「International Journal of Cosmetic Science」オンラインに掲載された。

コーヒーは世界中で最も消費されている飲料の1つであり、その生産と消費に伴い毎年大量の副産物が生成される。コーヒーの副産物とコーヒー豆は、スキンケア製品や化粧品製剤の有効成分としての潜在的な用途が考えられており、さらに、美容製品に天然成分を使用することへの関心が高まりを背景に関心が寄せられている。今回の研究では、コーヒーおよびコーヒー副産物の化粧品への使用に関する最近の特許をレビューすることを目的とした。タイトル、要約、およびクレームに「コーヒー」および「皮膚」という用語を含み、「化粧品または類似の化粧品の特定の使用」に関連する国際特許分類A61Qに属する出願された特許52件を分析した。

その結果、抽出部位は豆 (39件)、生豆 (7件)、シルバースキン（薄皮、3件）、皮と果肉 (1件)、果肉 (1件)、豆と葉 (1件)だった。また、適応部位は皮膚 (29件)、目とその領域 (12件)、頭髪 (9件) および唇 (2件)、用途は老化防止、保湿剤、日焼け防止、発毛、フケ防止だった。コーヒーとその残留物には、多量のフェノール化合物、カフェイン、脂肪酸、および皮膚にとって重要な生物学的特性を持つことが知られているその他の物質が含まれている。コーヒーとその副産物は、皮膚の健康上の利点を確保し、環境への影響を軽減する有望な成分と考えられた。