米フォーク&グッド、培養豚肉のパイロット生産工場を始動

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2023.03.23

国際部

米食品開発会社フォーク&グッドは、16日、ニュージャージー州ジャージーシティに培養豚肉を生産するパイロット工場の開設を発表した。当社はこれまでに、米トゥルー・ベンチャーズが主導する投資家から2200万ドルの資金を調達しており、初めは培養豚肉を生産し、将来的に他の種類の培養肉の生産へビジネスを拡大することを目指す。

フォーク&グッドは、ウイルス性疾患と抗生物質耐性の増加、減少する水および土地資源、そして環境への影響に関する懸念により引き起こされた従来の養豚の存続に関わる危機を相殺することに取り組んできた。当社のアプローチは初めから差別化されており、幹細胞ではなく筋肉細胞を培養することで、簡単で安価な生産を可能にするというもの。肉の細胞だけを培養するため簡単であり、幹細胞や他の種類の細胞を改変する必要がないため価格も抑えることが可能になる。足場を用いて細胞を培養する代わりに、当社は特許を取得したバイオプロセスと独自のバイオリアクターを使用し、収率を高めて高密度の生産を目標にしている。

同社の共同創立者で最高経営責任者(CEO)のニヤ・グプタ氏は、「パイロット施設の開設により、私たちは美味しくて入手しやすい培養肉を生産するという使命の達成に一歩近づきます」などと述べている。

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