ウルシ科の植物スマック（sumac）サプリメントによるメタボリックシンドロームへの効果を検討した試験結果が5月15日、「Nutrition Journal」オンラインに掲載された。

今回の研究では、メタボリックシンドローム患者47人を対象に三重盲検ランダム化プラセボ対照クロスオーバー臨床試験を実施。ベースラインでの被験者は平均年齢58.7歳、体重79.9kg、腹囲は107.6cmだった。被験者を500mgのスマックまたはプラセボ (乳糖) カプセルの2つのグループに無作為化し、1日2回投与を行った。各フェーズは6週間、フェーズ間には2週間のウォッシュアウト期間を置いた。すべての臨床評価と臨床検査は、各フェーズの前後に実施した。

治療意図分析（ITT）分析の結果、スマックの補給により収縮期血圧が5mmHg低下したことが明らかになった。2つの試験群の変化を比較したところ、スマックの補給により収縮期血圧は有意に低下したものの、人体計測指数や拡張期血圧は変化しなかったことが示された。 同様の結果がプロトコルごとの分析でも見られた。