米ベンチャー企業、メイクアップ3Dプリンターを開発

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2014.05.20

国際部

米国で3Dプリンターの開発が活発になっているが、ニューヨークのスタートアップ企業のミンク社は、この程、化粧品の3Dプリンターの商品化に乗り出すと発表した。同社は、アメリカのニュース配信社TechCrunchが5月8日に開催したニュービジネスコンテスト「Disrupt NY」のファイナリストとしてメイクアップ3Dプリンターを披露した。

ミンク社の創設者グレース・チョイ氏の解説によるとプリンターは従来型のPC画像編集ソフトウェアと連携して動作するという。スクリーン上で見ている色をスクリーンショットやスポイトなどペイントツールを利用して画像全体を塗りつぶし、連結している小型の3Dプリンターに情報を送信する。米食品医薬品局(FDA)に認可された顔料インクは粉末、クリームの形状を用意しており、個人が希望する配色のアイシャドウー、チーク、リップスティックなどの情報を入力すると、数分後にはビューティアイテムが“プリントアウト(製造)”できる。

販売価格について、顔料インクや容器など原材料のコストは不明だが、プリンター本体は手頃な範囲を想定しており200ドル以下を予定している。市場投入の時期について2014年後半を目指すとしている。

3Dプリンターがコスメ業界に本格的に進出すれば DIY(ディー・アイ・ワイ)化粧品という新たな市場が開拓され、新製品に敏感なティーンや20代の顧客の購買欲を掻き立てるかもしれない。

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