気軽に体質チェック、第一弾は「アルコール体質検査」

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2014.08.21

編集部

株式会社NSD(東京都千代田区)はこのほど、武庫川女子大学バイオサイエンス研究所の木下健司教授らが研究・開発した簡易な遺伝子検査キットを使い、「アルコール体質検査」の提供を開始する、と発表した。

自分の体質を理解した上でアルコールと付き合い、酒による疾患や事故などを事前に防止するためのサービス。7月下旬より宮城県対がん協会がん検診センターが取り扱いを始めており、今後2年間で10万件の利用を目指す。

検査方法は、数滴の唾液を検査用ろ紙に滴下するだけの簡単な方法。指定の封筒にろ紙を入れて郵送し、検査結果はスマートフォンアプリで返却される。医療機関などの返却の手間が省けるため、同社によると通常類似サービスで3,000~5,000円の費用がより安価で提供できるという。

アルコール体質検査|株式会社NSD検査結果は、国立病院機構久里浜医療センター(WHOアルコール関連問題研究・研修協力センター)の監修で5タイプ(画像)に分類されており、自分がどのタイプかが示される。利用者情報は、検査過程やシステム上では完全匿名化されており、遺伝子検査結果も個人情報と紐づくことなく管理される仕組みだ。

同社は医療機関だけでなく学校、一般企業や健保組合等を通して一般の利用者に提供し、飲酒運転防止や急性アルコール中毒などの防止、日常の健康指導や教育に活用してもらうことを期待している。

「アルコール体質検査」は、NSDと武庫川女子大学バイオサイエンス研究所の連携でビジネス化した「体質チェックサービス」の第一弾。同社は今後検査メニューを拡充させる方針。検査結果だけでなく、アプリやWEBサイトを通じて疾病発症リスクの軽減や予防のアドバイスを提供するほか、医療機関との連携による特定利用者の継続的なフォローも検討している。

参考リンク
株式会社NSD

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