筋トレの予備疲労法、効果は少ない

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2014.08.15

国際部

健康ブームに加え、肥満や介護の予防などでも人気のあるジムでの筋力トレーニング。一般的には複合関節種目と訳される「コンパウンド種目」から先にはじめて、次に単関節種目「アイソレート種目」と続く。これを逆にしたトレーニング方法が予備疲労法(Pre-exhaustion -PreEx- training)だ。

アイソレートはからだの一部分を動かすトレーニング種目を指し、アームカールやレッグエクステンションなどがこれにあたる。コンパウンドはからだのいくつかの筋肉を複合して同時に動かす種目を指し、ベンチプレスやスクワットなどがこれにあたる。

予備疲労法のメリットは、大胸筋や大腿四頭筋などの大きい筋肉は疲れにくいため、先に疲労させておくことで、筋肉の疲労度を均等化し、バランスの良い運動を行えることだ。この予備疲労法の効果を調査した結果が8月5日、「Applied Physiology, Nutrition, and Metabolism」に掲載された。

調査には男性9人、女性30人が参加した。12週間のトレーニングを予備疲労法、予備疲労法の順は守るものの運動の間に時間をおいたもの、通常のコンパウンド種目、アイソレート種目の順に行うものの3グループに分けて比較した。その結果、各筋肉や身体計測の結果に有意差は見られなかった。研究者らは予備疲労法の効果はあまり大きくないとしている。

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