極上！デイスパサロン・レポート

2010.06.10

編集部

英国屈指のアロマセラピスト、ヤン・クズミレク氏が構築したメソッドを世界で唯一、トータルに体験できるデイスパサロン「フレグラントアーススパ」を訪れて――。
取材・文石川名月

デイスパならではの極上の時間は、ぬかりない空間づくりから

　東京・青山の骨董通り沿いに佇む「フレグラントアーススパ」。英国屈指のアロマセラピストであるヤン・クズミレク氏が構築したメソッドを世界で唯一、トータルに体験できるデイスパサロンだ。ナチュラルウッドを使用した明るい店内に足を踏み入れると、ほのかな甘い香りに優しく迎えられる。これから別世界へといざなわれる期待に胸が膨らむ。
　地下2Fの広々としたスペースには、3室（＋地上２Fに1室）のトリートメントルームとパウダールームが設けられ、各トリートメントルームにはシャワーブースを完備。“ 自分だけの時間”、“心身ともに癒される癒しの空間”を余すことなくお客様に楽しんでいただけるよう、お客様の予約時間を少しずつずらし、他のお客様と顔を合わせることがないよう、サロン内の導線には気が配られている。
　高い天井を仰ぐ開放感が心地よいトリートメントルームは、癒しを引き立てる音と光に包まれた空間。スピーカーには緩やかでバランスのとれた音を生み出す「波動スピーカー」を使用し、また、コンサルテーション～トリートメント～施術後と、シチュエーションによって明るさを調節できる調光機能が備えられるなど、空間づくりの徹底ぶりを窺わせる。

五感を揺るがし、心身の幸福感と明日への活力を生み出す

　フレグラントアーススパの魅力はなんといっても、お客様に提供する時間、空間、トリートメントなど、すべてに込められたホスピタリティ精神であるのはもちろんのこと、精油をはじめとする粧材の質の高さにも特徴がある。トリートメントに使用するのはすべてフレグラントアースインターナショナル社の製品で、原料となっているのは、ヤン氏が自ら世界中に足を運び、選び抜いた野生種および有機栽培の植物など。豊かな土壌で育まれた植物だけが可能にする精油の香りとテクスチャーが、奥深く心と体を解き放つひとときを演出してくれる。

　さらに、ヤン氏の指導を直接受けたアロマセラピストが施す手技は深みのあるタッチで、頭からつま先までやわらかくほぐしてくれる。
　トリートメント終了後は、蘇った身体を携えて、アフターティーを一杯。繊細な身体と心をいたわるハーブティーが全身にエネルギーを充填し、現実社会に戻るための橋渡しをしてくれる。
　視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚――。フレグラントアーススパの空間に仕掛けられたあらゆる要素が五感を刺激し、輝きに満ちていく自分を実感させてくれる。まさに、デイスパの代表格である威厳を感じさせる秀逸サロンである。十分なスペースや設備がなくとも、ホスピタリティあふれる空間づくりやサービスの一つ一つは、サロンづくりのお手本になるのではないだろうか。

本物のアロマセラピーを知り、人に伝える、ということ

　フレグラントアースワールド㈱ではアロマセラピーのプロフェッショナルを育成する直営スクール「フレグラントスタディーズ・ジャパン」を開講している。教材に、世界中のアロマセラピストから高く評価されているフレグラントアースの精油や植物油を使い、アロマセラピーに欠かせない繊細な嗅覚や感覚を養うことができる。初心者向けの「プライマリーエデュケーション」と、セラピスト向けの「セカンドエデュケーション」があり、ヤン・クズミレクの知識や経験をもとにしたカリキュラムやテクニックを習得することができる。