血行促進効果のあるサウナを19分超で心臓にも良いらしい
2015.03.2
編集部
サウナ入浴をする人は心臓血管系の死亡が少ないという研究結果が2月23日、「JAMA Internal Medicine」オンライン版に掲載された。
フィンランドで行われた(Finnish Kuopio Ischemic Heart Disease Risk Factor Study)に参加した42-60歳の男性2315人を対象に、サウナ入浴の頻度および時間と心臓突然死(SCD)、致命的な冠状動脈性心疾患(fatal CHD)、致命的な心血管疾患(fatal CVD)、そのほかの原因の死亡との関連を前向きコホート研究で調査した。
平均20.7年間の追跡期間で、SCDは190人、fatal CHDは281人、fatal CVDは407人、そのほかの原因の死亡は929人を数えた。サウナ入浴頻度は週1回が601人、2-3回が1513人、4-7回が201人だった。それぞれのサウナ入浴頻度に対するSCD発生率はそれぞれ10.1%、7.8%、5.0%だった。fatal CHDは14.9%、11.5%、8.5%、fatal CVDは22.3%、16.4%、12.0%、そのほかの原因の死亡は49.1%、37.8%、30.8%だった。1回のサウナ入浴時間が11分未満と比較したSCDのハザード比は、11-19分0.93、19分超0.48で、同様の関連がfatal CHDと fatal CVDでも確認された。しかし、そのほかの原因の死亡には関連は見られなかった。
研究者らは、サウナ入浴の頻度が上がると死亡が減ると結論。サウナ入浴と心血管の健康の関係についてさらなる研究が必要としている。