ホメオパシーはプラセボ以上の効果なしとの見解

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2015.03.18

編集部

オーストラリアのNHMRC(国家保健医療研究会議)は3月11日、代替医療のホメオパシーにはほとんど効果が見られないとする調査結果を発表した。ホメオパシーとは、独自の治療理論を持ち、植物、動物または鉱物由来の物質を少量摂取することで症状の緩和とともに病気への抵抗力や免疫力などの自己治癒力を高めるとするもの。咳、風邪、うつ病、頭痛、喘息、関節炎などの一般的な病気や慢性疾患に用いられることが多い。

今回の調査では、ホメオパシーの有効性を検討した1800本の論文を評価した。その結果、頭痛、喘息、不安、注意欠陥障害、潰瘍などの一般的な病状に対しては、プラセボ(偽薬)より有効であるという証拠は発見できなかった。また、医学的な治療法と同等の症状改善効果を示した研究も発見できなかった。NHMRC最高責任者Warwick Anderson教授は、すべての医学的介入は信頼できる科学的な証拠に裏付けされたものであるべきと述べ、ホメオパシーを治療の選択肢として選ぶ場合には安全で有効な治療の開始が遅れるリスクを負うと注意を促した。

オーストラリアにホメオパシー協会広報担当は、NHMRCは研究前にすでにホメオパシーに対して懐疑的であったことを示唆し、この研究が偏ったものであり、研究のプロセス公開を求めている。

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