日華化学子会社イーラル株式会社取締役副社長坪川恒一郎氏にイーラル事業を聞く

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2015.04.15

編集部

2020年に16億円規模目指す、キュアリスト累計認定数3500人に

坪川写真毛髪化粧品(デミ化粧品)事業で2016年12月期100億円の大台乗せを狙う日華化学は髪と頭皮の新しいエイジングケアサービス・イーラル事業に乗り出してから今年2月で、満5年を迎えた。同事業は、100%出資の子会社イーラル株式会社(連結対象)を設立(2010年2月)して育毛剤で取引関係にある全国約2万5,000店の美容サロンを対象に髪と頭皮の新しいエイジングケアサービスに乗り出しているもの。そこで、事業を開始して5年を経過したのを契機にイーラル株式会社取締役副社長坪川恒一郎氏にイーラル事業の取り組みと事業に賭ける意気込みなどを聞いた。

―子会社設立による事業の目的や狙いから伺いたい

「少子高齢社会が進む中、サロンにおいていつまでも美しいヘアデザインを生涯にわたって提供し続けられる素材(頭皮環境・毛髪環境) 作りをおこなうことを目的に、髪と頭皮のケアサービス事業に取り組むもの。少子高齢化がすすむこれからの時代は、素材がつくられる前からのケアが重要で、年齢が増してもいい素材でいられるような頭皮環境をつくっていくことが重要。癒しのヘッドスパではなく本物を追求した結果がでる体感、信頼できる日本人のためのヘッドスパをつくるのが狙い」

―髪と頭皮をケアするヘッドスパの特徴は

「頭皮の正常化と毛髪を強化する新しいエイジングケアが最大の特徴です。頭皮の正常化を図るため、スキンケア発想の商品構成を行い100%ピュアで酸化されないホホバオイル(ピュアオイルホホバ)や頭皮用のパック剤、保湿剤を塗布して頭皮マッサージ、頭皮のクレンジングを行って血流、リンパの流れを促進。また、表情筋のリフトアップ、皮膚の表面を整え、潤いのある頭皮を作り出します。また、加齢により弱った毛髪を強化するため、頭皮環境を整えた後に頭皮用エッセンス により毛母細胞の発毛因子「FGF-7」を活性化させて強い髪をつくります。これらの新しい施術法は、キュアリストと名付けたサロンの専門技術者が顧客に提供し、普及を図る形態を敷いています」

―キュアリストを輩出するための教育研修制度は

「美容サロンの美容師を対象にプライマリーアカデミー(5時間×6日間=30時間の育成カリキュラムとアドバンスアカデミー(2日間の合宿によるスキルアップカリキュラム)の2講座を開設し教育を実施。2010年6月に資格創設を行い、カリキュラム終了後にペーパーと実技試験を行って合格者にキュアリスト資格を授与する。資格授与の合否判定は、同社が依頼した外部講師が行う。資格創設から現在までのキュアリスト累計認定数は3,500人にのぼっており全国650店舗でキュアリストが活動している」

―子会社によるイーラル事業は、2014年12月期で5億円の売上ベースになっています。中長期的にどの程度の売上を目指していますか

「2020年までに16億円の事業規模を目指しています。この目標を達成するため2つのアカデミ―開催による新規導入サロン獲得と継続したキュアリスト育成、サロンフォローによるヘッドスパ率アップのためのサポート強化、ヘッドスパアイテムからヘアケアアイテムへラインナップを強化するなどの施策を講じてさらなる成長軌道に乗せて行く考えです」

参考リンク
イーラル株式会社

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