オイルとクレイ/泥がプレステージスキンケアで急成長中
2015.06.2
国際部
スキンケアの成分でオイルとクレイ/泥を含有した製品販売が欧米市場で活発化しているようだ。グローバル情報会社のNPDグループが、5月27日発表した米国におけるプレステージブランドのスキンケアの売上高推移データによれば、過去5年間でオイル製品は3倍、クレイ/泥の製品は4倍以上も増加している。
2014年5月〜2015年4月の12ヶ月間における米国のプレステージ・スキンケアの売上高をみると、オイル製品の売上高は、5,850万ドルで前年比22%の増加だった。同期間のクレイ/泥の製品の売上高は、2,790万ドルで前年比53%増加と飛躍的な伸びを記録した。オイルはスキンケアの保湿剤の成分として活用されるのが最近の顕著な傾向で、クレイ/泥はフェイス・マスクの成分として活用されるのが一般的なようだ。一方、セーラムといった美容液やローション、乳液の売上高は2年前より減少傾向に転じている。
NPDグループのヨーロッパ市場の調査結果に目を向けると、フランス、イタリア、スペイン、英国でアメリカ市場と同様な傾向がオイル製品で観測できる。スペインでは2014年5月〜2015年4月のオイル製品の売上高は前年比68%と大幅に増加した。フランス(45%)、イタリア(27%)、英国(24%)と好調な二桁成長が次いだ。
クレイ/泥のスキンケア製品については、英国市場での売上の二桁成長が記録されたが、他のヨーロッパ諸国では、まだ台頭していないのが現状。今後の製品開発と販売動向に関心が高まる。