乳酸菌飲料の香りは不安を和らげる
2015.06.3
編集部
カルピス株式会社(東京都渋谷区)発酵応用研究所はこのほど、「乳酸菌と酵母」で発酵した乳酸菌飲料の香りは、自律神経にはたらきかけ、不安感を和らげると発表した。久留米大学文学部心理学科 教授の津田彰氏との共同研究で明らかにした。
研究によると、「乳酸菌と酵母」で発酵した乳酸菌飲料の香りを嗅ぐと、副交感神経(リラックスに関わる神経)活動が活性化し、不安感が軽減した。ストレスを強く感じている人では、この香りにより心拍数の上昇も抑えられることがわかった。
この結果から、香りが自律神経系に働きかけることでリラックス効果をもたらしている可能性が示された。ストレスの対処方法は、身体を動かして気分をすっきりさせる、人に話を聞いてもらうなど様々あるが、今回の試験から、「乳酸菌と酵母」で発酵した乳酸菌飲料の香りがストレス対処方法の一つとして役立つ可能性が示されたことになる。
この研究結果は、5月23日から開催された第33回日本生理心理学会大会で発表した。
- 参考リンク
- カルピス株式会社