米国生理学会（American Physiological Society：APS）は9月4日、「ビタミンＣ：運動の代わりになるか？」というタイトルのプレスリリースを発表した。

記事によると、この研究はアメリカのジョージア州サバンナで9月2-5日に開催された国際学術集会「14th International Conference on Endothelin: Physiology, Pathophysiology and Therapeutics」で発表された。

肥満の人では「エンドセリン（ET-1）」という血管狭窄作用のあるタンパク質の活性が増加しており、血管疾患を引き起こす可能性が大きくなっている。今回の研究では、長期放出型ビタミンＣを1日500mgの服用で、ウォーキングと同様のET-1関連の血管収縮作用を減少させることを見出した。

肥満者が毎日ビタミンＣサプリメントを飲むことで、定期的な運動と同様の心血管への効果を得ることができるという。肥満の人へは健康改善のために運動することが指導されるが、指導後もほぼ半数の人が運動ができていないため、サプリメントを飲むというこのライフスタイル戦略は効果的であるとしている。