4月から花王は、特定保健用食品（トクホ）のコーヒー飲料「ヘルシアコーヒー」を本格販売することになった。同コーヒーは、脂肪を燃焼する機能を持つのが特徴。初年度150万ケースを販売する計画。

同商品は、コーヒー豆に含まれるポリフェノールの一種「クロロゲン酸」を含有したコーヒー飲料で、体内の脂肪を燃焼する機能を持つ。コーヒー飲料でトクホ認定商品がないことに着目し、他社に差別化を図る狙いで開発したもの。厚労省からトクホ認定と消費者庁から表示許可を受けたことから本格販売することにした。

同社にとってトクホ商品は、ヘルシア緑茶に続く第2弾。現在、同社のヘルシアブランドに統一した飲料事業は、約320億円にのぼっておりトクホ市場（800億円）で約40％のトップシェアを占める。

厚労省によると2003年のトクホ制度導入以降、食品、飲料分野でトクホ認定件数が多い企業は、東洋新薬、ヤクルト、味の素ゼネラルフーズ、カルピス、ロッテが上位を占めている。