結局、塩分は健康にいいのか、わるいのか?

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2016.02.23

国際部

「塩の科学的研究での成果は2極」と2月17日、Columbia University, the Mailman School of Public Healthのプレスリリースが伝えた。

この研究結果の詳細は「International Journal of Epidemiology」誌に掲載された。論文の共同執筆者である同大学フェローのLudovic Trinquart氏らは、1979年から2014年までに発表された269件の学術報告書をレビューした。

その結果、食事での塩分摂取量が健康にどう影響するかに関する科学的な報告や意見の分析結果はさまざまで、減塩が健康に良いという仮説を支持したものは54%、不支持は33%、どちらでもないは13%だった。多くの論文で、反対の意見を述べている論文にはあまり触れられていないことや、意見が視点を共有する何人かの学者の論文を引用する傾向にあること、金銭的バイアスに注意が行きとどいていないことなどのいくつかの問題があった。

それでも、世界保健機構(WHO)のガイドラインでは塩分の摂取量を制限することを推奨しているため、公衆衛生上の意思決定プロセスに試験と分析結果についての不確性の悪用と確実性の誇張があってはならないと、研究者らは警鐘を鳴らしている。

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