アイスタイル、6月期決算で増収増益を達成

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2016.08.4

編集部

アイスタイル株式会社アイスタイル(東京都港区)は4日、都内で2016年6月期の通期決算を発表した。売上高は前年比47.8%増の142億8200万円、当期純利益は同263.5%増の12億7400万円となった。代表取締役社長 兼 CEOの吉松徹郎氏は「ここ3年間の取り組みが実を結んだ」と胸を張った。

セグメント別に見ると、マーケティング事業では、「@cosme」におけるタイアップ広告を中心とするブランディングサービスや月額固定料金で提供しているブランドファンクラブが順調に推移。売上高は前年比14.6%増の52億1500万円となった。

小売事業については、国内のEC事業が大きく伸長したほか、直営店を新規に5店舗オープン。また、中国における越境EC市場の拡大に伴い売上が急増したことにより、小売事業全体の売上高は前年比83.5%増の82億6700万円となった。

2017年6月期の通期業績については、売上高が前年比30.3%増の186億900万円、当期純利益が同33.0%減の8億5400万円になる見通し。

同社は2020年までの中期事業計画において、売上高500億円、営業利益70億円、海外売上比率20%を掲げている。具体的には、@cosmeを基盤とした収益構造の強化、化粧品小売店に続く美容関連事業への新規進出、海外への本格的進出の3点を目標としている。

これに伴い、2016年6月期から事業セグメントを再編。@cosmeを基盤とした収益構造の強化については、新しく「On Platform事業」として、BtoC課金サービスの強化やBtoB課金サービスの強化および対象領域の拡大などを盛り込んでいる。

美容関連事業への新規進出については、「Beauty Service事業」としてリアル店舗の@cosme storeの出店スピードの加速に加えて、化粧品小売店以外の美容サービスへ進出を計画している。ただし、「ヘア、エステ、ネイル、ヨガなど考えられるが現時点で何をするかは決まっていない」(吉松氏)ものの、まずは1~2店の運営からスタートして、2020年までに10店舗を目指す。

海外への本格的進出については、「Global事業」と位置づけられている。これまで中国で培ってきた経験を基に、台湾、香港、タイ、シンガポールを含めた5か国をターゲットに据え、商品卸・ECの拡大、店舗展開、@cosmeの展開などを計画。これにより、2016年時点で売上高25億円のところを、2020年には100億円を目指すとしている。

参考リンク
株式会社アイスタイル

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