池森イズム醸成、店舗に技術・知識力を持つ専門家配置
2013.05.15
編集部
ファンケルは「ファンケル大学」と名付けた新教育研修制度を始める。創業者で経営に復帰した池森賢二会長(執行役員)の企業理念「顧客第1主義・ベンチャー精神に立ち帰る」を全社員に醸成し、新たな専門家集団を作り上げて経営基盤を強化するのが狙い。教育・研修後、全国147店舗(化粧、健康専門店に区分)に技術と知識を持つ質の高い専門家を店舗スタッフとして配置し顧客サービスに努める。
正社員、契約社員合わせて約1900名を対象とした新教育研修制度は、社会貢献活動や顧客の視点に立った顧客満足度の追求、新たな事業に積極果敢に挑戦するベンチャー精神を柱とした経営の理念教育と美容に関連した血液、遺伝子などの皮膚生理学、メ―クアップ技術、健康に関連した薬学、栄養学及び接客技術などの専門教育を行う。
現在、人事部門がこれまで行ってきた階層別教育や店舗スタッフ教育を新たな教育制度に包含してスキルに応じた教育研修プログラムを作成中。
同社では、今年度にも全国に147ある店舗を個性や特徴ある店舗とするため、化粧品専門店と健康(ヘルスケア)専門店に分けて血液、遺伝子、栄養分野の専門家を店舗スタッフとして配置する。
化粧品専門店では、肌マーカー測定技術によるパーソナルカウンセリングを行い、無添加技術で培った皮膚のかゆみや皮膚の生理機能を改善した自然派化粧品の販売などの接客対応を行う。また、ヘルスケア専門店では、10年の歳月をかけて開発した発芽玄米から抽出した動脈効果の予防に効果がある健康食品を戦略商品に位置付けて中高年層の顧客獲得と新ブランド「ファンケルヘルスサイエンス」の訴求力向上に繋げる。