仏ロレアル、ザ・ボディショップの売却を検討?
2017.02.9
国際部
仏化粧品大手のロレアルは、傘下のイギリス生まれのスキンケアブランド「ザ・ボディショップ」の売却を検討しているらしい。英ファイナンシャルタイムズ紙のウェブ版(2月8日付)は、ロレアルは業績が低迷するザ・ボディショップの経営についてコンサルタント会社ラザード(Lazard)の専門家と協議中で、売却の可能性がかなり高いと報じた。売却金額は10億ユーロとも考えられているという。この報道に対しロレアルはコメントを控えている(ファイナンシャルタイムズ紙による)。
ロレアルは、2006年にザ・ボディショップを6億5230万ポンドで買収した。自然派スキンケアのビジネス拡大で、世界66か国で3000を超える店舗にまで成長した。ただ、昨年は香港、サウジアラビアでの景気減退の影響を受けたほか、欧米の主要都市での売り上げも伸び悩んでいるようだ。近日中にロレアルの2016年度の決報告が出される予定で、今後の動向が注目される。