米アマゾン、家庭用品の総市場の成長をはるかに上回る成長率38%で躍進
2017.04.11
国際部
米eコマースの調査会社One Click Retail(OCR)は、“アメリカの消費者は、日常品、健康&パーソナルケア、美容品の購入にアマゾンのサイトをより多く利用するようになってきている”という調査結果を4月6日、発表した。これは、米国の家庭用品、健康&パーソナルケア、美容&化粧品の小売市場の年平均成長率が6%であるのに対し、アマゾンの年平均成長率が38%に増加していることで実証される、などとしている。 OCRは、 家庭用品、 健康&パーソナルケア、美容&化粧品のカテゴリー別に以下のように調査結果をまとめている。
家庭用品
OCRのデータによると、家庭用品におけるアマゾンの成長率は、米国の国内市場全体の3倍。2016年のアマゾンの売上高の約15%を占め、約70億ドルの売上をもたらした。2015年の同年間売上高は50億ドルだった。
健康&パーソナルケア
アマゾンの健康とパーソナルケア事業の2016年の年間売上高も堅調な成長を記録した。セグメント別では、栄養と健康(40%アップ)、ベビーケア(30%アップ)、家庭用消耗品(55%アップ)、ヘルスケア( 45%アップ)と大幅アップ。Amazon Prime Pantry(アマゾンプライムパントリー)の導入で、食料品やキッチンの消耗品で必要なアイテムを他のパントリーアイテムと一緒に梱包して一つの箱に入れて配送するため、シッピングコスト削減に貢献。サブスクリプション(定期利用者)の増加に奏功したと分析される。
美容&化粧品
米国の美容関連製品、化粧品の小売市場の成長率は全体で2%と停滞しているにもかかわらず、米国アマゾンの同市場の売上高は前年比で47%の急増となった。スキンケア製品とメンズ製品は、アマゾンの美容製品グループの成長の原動力となっているという。OCRの調査結果よれば、このカテゴリーでは低価格な製品の大量注文が際立った。