医師と女性をつなぐサポートツール『ルナルナ メディコ』提供開始

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2017.06.1

編集部

株式会社エムティーアイ(東京都新宿区)が運営する健康情報サービス『ルナルナ』は、6月1日より『ルナルナ』で記録した月経周期や基礎体温情報などを利用者の希望の上、産婦人科医が専用のタブレットで確認できる『ルナルナ メディコ』の提供を開始した。

ルナルナは2000年のサービス開始以来、生理日・排卵日の管理予測機能をはじめ、妊娠・出産・育児をサポートする様々な情報を提供してきた。現在では、月経周期や基礎体温といった健康管理をスマートフォンなどのサービスで行う女性も増え、その利便性から産婦人科の問診時に提示するデータとして利用することも多いようだ。

一方で、医師からは診察時にスマートフォンなどのデジタルツールを提示されることについて、確認や操作の面ではまだ課題があるといった声があがっていた。

このような産婦人科医の声をもとに、『ルナルナ』では利用者が記録したデータを医師が簡単に確認でき診察・診療のサポートになる機能を追加する。

今後は医師と患者双方のニーズを反映させ利便性の向上を図り、3年後には産婦人科などの医療機関1,000軒への導入を目指す。

同社が行った調査では、ルナルナで月経周期を記録しているユーザーに、デジタルツールで体調管理をする理由を聞いてみると、「次の月以降の月経日を予測したり通知してくれるから」(82.6%)、「記録が簡単だから」(73.1%)といった回答があり、女性にとって簡単かつ便利に記録・管理できるスマートフォンなどのサービスが重宝していることがわかる。

また産婦人科医に「診察時ルナルナのような月経周期や基礎体温情報を記録するデジタルツールを患者から提示された経験があるか」を聞いたところ、8割以上の医師が「ある」と答え、医師・患者双方にとってもスマートフォンなどでの体調管理は身近なものになっている様子が伺えた。

一方で、産婦人科医師からは「提示されるスマートフォンの画面が小さくて確認が負担」(55.6%)、「操作や通信の関係で提示に時間がかかることがある」(31.1%)、「患者ごとに使用しているサービスが違い確認が負担」(26.7%)などの課題があることもわかった。

このような背景から『ルナルナ』では、患者が記録した月経周期や基礎体温などのデータを医師専用のタブレット端末にて簡単にわかりやすく提示できる機能『ルナルナ メディコ』を開発。タブレット端末に表示される内容は、広尾レディースの院長である宗田 聡先生監修のもと開発され、医師が確認しやすい統一されたフォーマットやわかりやすい操作性で、確認にとられる余分な時間を減らすことが見込める。

また、『ルナルナ メディコ』を利用することで、スマートフォンなどで記録したデータをわざわざ紙に書き写すといった患者側の手間の削減や、記入ミスなどによる誤ったデータ提示を防ぐことが期待できる。

参考リンク
株式会社エムティーアイ

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