スタッフ全員が英語を話せる美容室 外国人客に大人気

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2017.06.14

編集部

オーストラリアのシドニーに本店を持つ美容室「SHINKA hair design」(東京都港区)は、スタッフ全員(日本人)が英語で接客できる美容室として外国人客からの人気が高まっている。

外国人客をターゲットにした店舗にするため、2012年に六本木、2014年に麻布十番に出店したところ、現在総顧客の40%が外国人客で、しかも90%以上のリピート率。日本在住の外国人はもちろん、観光客や海外VIPも現地から予約をしてくるほどの支持を得て話題となっている。

2016年の訪日外国人客数は、日本政府観光局によると前年比の21.8%増の2,403万人。これは過去最高記録の2015年の1,973万人から約400万人も上回る。

その中でも、最近では「爆買い」から「体験」を求めて訪日する外国人観光客が急増している。美容室も例外ではなく、世界的に見ても高い日本の美容師の技術を体験しに来る外国人は多い。しかし、外国人客が多く利用するホテルに入っている美容室ですら英語対応ができないなど、まだまだ美容室側が追いついていないのが現状だ。

そんな中、SHINKAはオーストラリアのシドニーに本店を持ち、現地で口コミだけで毎月300人を集客する人気店を日本に逆輸入。スタッフは全員日本人だが、全員が英語で接客できるうえ、英語専用の予約電話があり外国人客も安心して利用することができる。

また、月に一度、外国人講師を招いて英会話研修をスタッフ全員で受けているほか、日本の美容室のグローバル化の先駆けとして、昨年「美容師のためのサロン英会話」という本も出版した。

SHINKAでは、英語での接客以外におもてなしにも力を入れている。外部でおもてなし講師としても活動しているSHINKA代表のRyoが手がけた来店から退店までの細やかな配慮が外国人客に支持されている一番の理由という。

例えば、海外のヘアカタログや英語の紹介カードを用意、トイレは来店者が使うたびにスタッフが徹底清掃、女性客には毛とり紙とカイロ(夏は冷却パック)を渡すなど、普通の美容室では行っていない細かいサービスを徹底している。

今後は、2020年の東京オリンピックの際に選手村などに設置される美容ブースで、技術と日本のおもてなしを世界中の人に体験してもらう事が目標だ。

参考リンク
SHINKA hair design

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