英ハット・グループ、 化粧品サンプル定期販売のGLOSSYBOX買収
2017.08.18
国際部
イギリスの大手オンラインヘルス&ビューティー小売のThe Hut Group(ハット・グループ)は、化粧品の試供品サブスクリプション(定期販売)を展開する GLOSSYBOXを大株主の Rocket Internet社とKinnevik Online社から買収したと8月14日、発表した。買収額など詳細については明らかにしていない。
2011年にベルリンに設立されたGLOSSYBOXは、高級美容品のサンプルをボックスに入れて定期販売する会社として急成長中。 イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデン、米国にオフィスを構え、世界の10大都市でビジネス展開している。同社のサブルクリプション型モデルは、年間サービスのみならず、3ヶ月、6ヶ月の固定期間を選択することが可能となる。毎月のサービス価格は8.5ポンド、9.5ポンド、10ポンドの価格帯。これまでに試供したブランドには、ドゥラメール、ランコム、キコ・ミラノ、エッシー、ロクシタン、モルトン・ブラウンなどの人気アイテムの数々が含まれる。
あらゆる業界でサブスクリプション型のビジネスモデルが台頭してきているが、化粧品業界でも米国を中心に、男性用カミソリの刃の定期販売や美容品のサンプルをボックスに入れて定期販売するベンチャーが増えてきている。
今回の買収について、ハット・グループの 創設者兼最高経営責任者のMatthew Molding氏は、「素晴らしいブランドを獲得した」などとコメントし、同社のマーケティングのインフラを活用して国際市場でのビジネスを強化する戦略のようだ。