花王・国内の販売子会社を再編し来年1月に移行

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2017.08.28

編集部

花王株式会社(東京都中央区)は、化粧品やスキンケア、ヘアケアなどの「ビューティケア」事業をはじめ、健康機能飲料やサニタリー製品などの「ヒューマンヘルスケア」事業、衣料用洗剤、住居用洗剤などの「ファブリック&ホームケア」事業など一般消費者に向けたコンシューマープロダクツ事業を展開している。このコンシューマープロダクツ事業にかかる国内の販売等子会社を再編し、2018年1月1日から新組織体制(新組織図)へ移行することになった。

コンシューマープロダクツ事業にかかる国内の販売子会社の再編は
①マーケティング・販売・商談
②美容カウンセリング
③売り場づくり等の店頭マーチャンダイジングの3つの機能を軸に、販売等子会社を4社に再編する。

このための組織として、花王本体と株式会社カネボウ化粧品(東京都中央区)の販売機能を子会社の「花王グループカスタマーマーケティング株式会社」(東京都中央区、花王販売として設立して以降、2016年1月に現社名に変更)に統合集約する。

同カスタマーマーケティングは、提案営業を通じてスーパーやドラッグストア等の販売店との連携強化に努めるとともに顧客対応の売場作りに取り組む。また、同カスタマーマーケティングは、新設の美容カウンセリング専門会社の「ソフィーナビューティカウンセリング株式会社」と「カネボウビューティカウンセリング株式会社」の2社及び花王とカネボウ化粧品に分かれて行っていたマーチャンダイジング業務を「花王フィールドマーケティング株式会社」(東京都中央区)に一本化し、これら3社を傘下において統括運営する。
新たに設立する美容カウンセリング専門会社2社は、カウンセリングのさらなる向上を目指したマネジメント体制を構築し、ブランドの強化に繋げる。

同社は、2017年から、「自ら変わり、そして変化を先導する企業へ」をスローガンに掲げた4ヵ年中期経営計画「K20」をスタートしている。
今度の販売領域における組織改革は、グループの持つ資産や知見を最大限に活用し、変化の激しい市場環境においてこれまで以上に流通企業と連携し、消費者の嗜好や興味にキメ細かく対応する新しいマーケティングを確立するのが狙い。

同社は、組織改革について「グループの持つ資産や知見を最大限に活用し、変化の激しい市場環境においてこれまで以上に流通企業と効果的に連携し、消費者の嗜好や興味にキメ細かく対応する新しいマーケティング・販売活動にチャレンジしていきたい」としている。なお、新組織への移行や人事異動については現在、労働組合と交渉を行っている。

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