ミルボン、2017年Q3当期純利益が32.3%増に
2017.11.1
編集部
株式会社ミルボン(大阪府大阪市)はこのほど、2017年12月期第3四半期の売上高が前年同期比6.6%増の228億3900万円、当期純利益が同32.3%増の31億3600万円になったと発表した。2月に販売開始した『オルディーブアディクシー』が好調に推移したことなどが主な要因としている。
部門別に売上高を見てみると、ヘアケア用剤が前年同期比3.5%増の132億1000万円、染毛剤が同11.0%増の83億6000万円、パーマネントウェーブ用剤が同13.2%増の11億100万円となった。このうち、染毛剤部門では若年層向け新商品が好評で、『オルディーブアディクシー』が売上を押し上げた。『オルディーブアディクシー』の通期目標は7億5500万円だったが、今期で14億9700万円と進捗率198.4%の高い伸びを達成した。また、中国、韓国をはじめとする東アジア、東南アジアで順調に伸長していることが寄与している。
海外子会社の状況については、勢いのある中国のミルボン上海において、現地の代理店スタッフが、製品勉強会を実施し個店サロンをフォローするという課題解決型提案が出来るようになり、売上伸⻑に⼤きく貢献している。また、直販部門ではミルボンの教育営業のメンバーが「カラースペシャリストコース」や「経営セミナー」を実施することで、各地のトップサロンとの取引が増加。販売エリア外からの引き合いも増えているという。
韓国のミルボンコリアにおいては、オルディーブ(ファッションカラー)の定期的な追加⾊提案や教育活動が他社にはない魅⼒となり、サロンから好評で引き続き好調。オルディーブボーテ(グレイカラー)とともに売上を牽引している。今期から本格的に販売開始したオージュアにおいては、市場での評価も高く窓口軒数も順調に推移。人材育成のシステムに賛同して導⼊したサロンでは、ケアリスト制度を取り⼊れ、成功事例も多数出てきているという。
国内外の売上比率を見ると、前年同期において海外売上が13.2%を占めていたが、今期に14.3%へと拡大している。
2017年度の設備投資の主な項目は、販売管理システム構築費用、国内拠点新設 (静岡営業所)、国内拠点移転に伴う内装設備等(福岡支店、岡山営業所、横浜営業所)。1月~9月で設備投資額8億7700万円を実施。通期で17億6000万円を計画している。
2017年度通期の売上高は327億円、当期純利益は35億8000万円と前回予想を据え置いている。
- 参考リンク
- 株式会社ミルボン