資生堂、女子高校生とのオープンイノベーションプロジェクトを開始
2018.01.17
編集部
株式会社資生堂(東京都中央区)は16日、生活に関わる様々な商品・サービスなどを、女子高校生とさまざまな業種・企業が共に創り、発信するオープンイノベーション型プロジェクト「POSME(ポスメ)」を開始したと発表した。「POSME」は同社の社内組織「イノベーションデザインLab.」が手がけた第一号案件。
「イノベーションデザインLab.」設立の目的は、社内での既存の枠組みにとらわれない自由な発想で新しい事業を創造すること。これまで同社が取り組んでいなかった新領域に対して柔軟にアプローチし、イノベーションを創出する。若手社員が自由な発想でテーマを設定し、事業化まで責任を持って一貫して行い、社会に必要とされるモノ・コトをいち早く届けることができるように、スピード感のある意思決定が行われている。
今回のプロジェクトでは、可能性の原石ともいえる女子高校生を公募で集め、「POSME & Co.(ポスメ アンド コー)」というチームを結成した。
「POSME & Co.」メンバー間の交流を通じて発想を持ち寄ることで、これまでにない商品・サービスを生み出すことを目指す。現在のメンバー数は東京を中心に40名程度だが、今後、全国で数百人規模の組織にする計画。また、「POSME & Co.」メンバーが交流する場としてのワークショップスペースとショップを兼ね備えた「POSME LAB SHIBUYA(ポスメ ラボ シブヤ)」を1月26日に渋谷でオープンする予定だ。
第1弾商品は、目もとや頬などに使えるマルチユースのカラーアイテム「Play Color Chip(プレイカラーチップ)」(雑貨)。150名を超える女子高校生たちとの対話を通じて開発した。使い切りのチップ形状で、同色6枚セットで販売する。
従来は1人で使用するカラーアイテムを「シェアできる、交換できる」アイテムに転換し、新しい行動につながるようデザイン。友達と一緒に同じカラーを使ったり、新しい色にチャレンジをしたり、イベントに合わせて特別な色使いを楽しんだりすることが可能だ。友達と交換できること、持ち運びの際の利便性、プレゼントにしやすい、新しい色を試しやすいといった点も好評という。
- 参考リンク
- 株式会社資生堂