今どき女子高生の美容事情 「盛る」より「研く」へ 花王調べ
2018.02.13
編集部
花王株式会社(東京都中央区)の「生活者研究センター」は、女子高生の美容意識や実態について調査を実施。その結果、過度なメイクで「盛る」よりも、高校生らしい今の「素」を活かしながら、周囲の親や教師をはじめ、男女を問わず評価される美容を心がけていることがわかった。
いつの時代も流行を生み出してきた女子高生たち。現在の高校生たちは、個性や多様性を認め、ダイバーシティ化していく教育環境のなかで育ち、スマホやSNSが当たり前のデジタルネイティブ。知りたい情報はすぐに入手&発信し、多くの人とつながりながら暮らしている。
かつてはアムラーのように一斉に同じタレントのファッションやメイクを追いかける流行がみられた。しかし、スマホの普及により、身近な友達から海外セレブまで幅広く写真を見ることができるようになり、憧れの対象は多様に。自分の顔や雰囲気が似ている人を理想とし、似ている部分を「自分の強み」として活かそうと工夫している様子がみられた。
そして、自分の写真をSNS上にUPすることも多く、自撮りした顔のパーツを観察しベストな表情や角度を研究しながら、“自分なりのかわいい“を極めたいと思っているようだった。
過度なメイクで「盛る」よりも、高校生らしい今の「素」を活かしたいという声が多く、「メイクでかわいくなるのは誰でもできる」、「今はリップくらいで十分」とメイクをする時でも素肌に近いナチュラルな仕上げに。髪は傷めないように手入れをして、スタイリングは乱れがないよう手間をかけていた。
肌や髪そのものの「素材」の美しさを「研く(みがく)」ケアをしながら、周囲の親や教師からも受け入れられ男女を問わずまんべんなく評価されるように、高校生らしい「素」を活かした美容を心がけているという結果になった。
- 参考リンク
- 花王「くらしの研究」