世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

ライ麦ふすまの成分に抗酸化効果を発見

ライ麦の外層に含まれるアルキルレゾルシノールに抗酸化作用があることを発見した研究成果が、「Food ChemistryVolume 272に掲載された。

アルキルレゾルシノールは、別名「小麦ポリフェノール」とも言われ、穀物の外層(ふすま)に多く含まれる非水溶性ポリフェノールの一種。現在、肥満抑制や老化抑制効果についての研究が進められており、ショウジョウバエを使った研究では寿命延長効果も報告されている。廃棄物の「ふすま」の有効利用となる可能性もあり、注目度も高い。今回発表の研究は、現在主流の合成抗酸化剤に代わる、天然の抗酸化成分の需要が高い食品関連での研究成果である。

The Pennsylvania State University食品科学部のAndrew S. Elder氏らの研究チームは、ライ麦のふすまから抽出したアルキルレゾルシノールを用いて、オメガ-3系脂肪酸に富む懸濁化した油の保存に有効かの検証を行った。その結果、アルキルレゾルシノールの抗酸化活性が示され、抗酸化物質の添加なしの油との比較で、オメガ-3系脂肪酸の酸化防止が認められた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP