富士フイルム、ニキビ対策の新成分「アクネシューター」開発

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2013.07.10

編集部

富士フイルムは、ニキビができる毛穴へ集中的に浸透する新しい抗炎症成分「アクネシューター」を開発した。また、「アクネシューター」を毛穴に浸透させると、肌の水分量が増加し、肌内部の保水機能が改善することも明らかとなった。同社はこの研究結果を活かし、ニキビケアに有効なスキンケア化粧品を開発していく予定。

「アクネシューター」は、ニキビ・肌荒れに有効な油溶性の抗炎症成分「グリチルレチン酸ステアリル」と、複数の保湿成分を組み合わせてカプセル状にし、80ナノメートルサイズにナノ化したもの。「グリチルレチン酸ステアリル」は、マメ科の多年草である甘草から抽出される油溶性の天然の植物由来成分で、抗炎症、抗アレルギー作用を持つ。油溶性のためこれまで化粧品への使用が難しかった。今回開発された「アクネシューター」は、乾燥を改善する保湿成分と、炎症を改善する抗炎症成分の両方を同時に毛穴に届けることが可能となった。

また、「アクネシューター」を肌に塗布した場合、水と比較して塗布後に肌表面の水分量が大幅に増加し、高い保湿効果が得られた。肌内部に浸透することで、角層のバリア機能と保湿に重要なタンパク質「フィラグリンタンパク」の産生量が最大約7倍まで増加。肌内部の保水機能の改善効果もあることが明らかとなっている。

富士フィルム「アクネシューター」開発

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