コーセー、通期売上高は5期連続で過去最高を更新

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2018.04.27

編集部

株式会社コーセー(東京都中央区)は27日、2018年3月期通期の売上高が前年同期比13.7%増の3033億9900万円、当期純利益が同41.3%増の306億1100万円となったと発表した。売上⾼は5期連続で過去最高を更新した。

セグメント別の業績を見ると、化粧品事業の売上高は前期比15.4%増の2296億300万円。ハイプレステージ領域において、国内外で過去最高の売上を記録した『コスメデコルテ』、高級スキンケア製品及びベースメイク等の販売が好調だった株式会社アルビオン(東京都中央区)、店頭販売・Eコマースともに高成長が続いた米国タルト社が牽引したことに加え、アジアでの海外展開を推進した『ジルスチュアート』、『アディクション』などのメイク系ブランドも好調に推移した。

また、プレステージ領域では、プロモーションを通じて季節に応じた使用提案を行った『雪肌精』や、ブランド認知拡大を図るため継続的なキャンペーンを展開した『ONE BY KOSÉ 薬用保湿美容液』など各ブランドでお客づくりに取り組んできた。

コスメタリー事業については、洗顔・クレンジングの『ソフティモ』やシートマスクの『クリアターン』など、重点カテゴリーブランドが好調だったコーセーコスメポート株式会社(東京都中央区)が牽引したほか、セルフメイクブランドの『ヴィセ』と『ファシオ』、ネイルブランドの『ネイルホリック』等も好調に推移。これらの結果、売上高は前年同期比8.7%増の713億2300万円となった。

地域別の業績を見ると、日本市場は、百貨店、専門店及びドラッグストア等の主要な販売チャネルでプラス成長となった。特に、ハイプレステージ領域のブランドを中心に展開する百貨店においては、堅調な国内需要に加え、訪日観光客の増加に伴うインバウンド需要を取り込むなど、大幅に伸長した。また、プレステージ領域及びコスメタリー事業のブランドを中心に展開するドラッグストアでは、セルフメイクブランドなどが好調だった。

アジア市場にいては、メイドインジャパン製品に対するニーズの高まりや訪日リピーターの増加等を背景に、『コスメデコルテ』などの重点グローバルブランドの成長が加速した。特に、中国では、『コスメデコルテ』を展開する百貨店、『雪肌精』を展開するEコマースが好調に推移したほか、免税チャネルの高成長が続いた韓国に加え、それ以外の全ての国や地域においても円ベースでプラス成長となった。

北米市場については、セフォラやウルタなどの専門店チャネル、自社ECサイトでの販売が好調に推移した米国タルト社が牽引。その他の地域でも、米国タルト社による欧州や豪州でのEコマース等による販売が好調だった。

2019年3月期通期の売上高は前期比6.5%増の3230億円、当期純利益は同5.5%増の323億円となる見込み。

参考リンク
株式会社コーセー

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