筋トレにうつ症状改善効果

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2018.05.16

国際部

筋力や筋時久力の向上を目的にマシンなどを用いて行われるレジスタンストレーニングの抗うつ効果を検討した研究結果が5月9日、「JAMA Psychiatry」オンラインに掲載された。

Google Scholar、MEDLINE、PsycINFO、PubMed、Web of Scienceなどの論文データを使用して、2017年8月以前に公開された無作為化臨床試験33件(対象者1877人)を対象にメタアナリシスとメタ回帰分析を実施した。無作為化臨床試験は、レジスタンストレーニング群(対象者 947人)および管理のみの対照条件群(同930人)を比較した。分析には、ヘッジ効果サイズを計算してすべての分析にランダム効果モデルおよびメタ回帰分析を実施した。

レジスタンストレーニングによる44の効果が確認され、トレーニングとうつ症状の有意な減少が関連していた。各論文間には有意な異質性が示され、サンプリング誤差は観察された分散の32.9%を占めた。トレーニングの種類、参加者の健康状態、およびトレーニングの強さは抗うつ効果に大きな影響はなかった。

研究者らは今回の研究から、レジスタンストレーニングは参加者の健康状態、トレーニング量と強度にかかわらず成人のうつ症状を有意に減少させたとし、割付けと評価の両方を盲検化し、抑うつ症状のためのレジスタンストレーニングとほかのうつ治療法とを比較する、より良質の無作為化臨床試験が必要であると述べている。

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