25-ヒドロキシビタミンD3摂取で風邪症状が軽減 ファンケル研究

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2018.05.23

編集部

株式会社ファンケル(神奈川県横浜市)は、研究会「25OHDを考える会」との共同研究で、ビタミンDの代謝物である25-ヒドロキシビタミンD3を摂取すると、風邪(上気道感染症)の症状を軽減する可能性を確認した。

同研究結果は、欧州の学術雑誌「The Journal of Nutrition, Health &Aging」に掲載されている。また、本年8月にシドニーで行われる「The 5th International Vitamin Conference 2018」でも発表する予定。

研究では、血中の25OHD濃度が不足または欠乏(30ng/mL以下)と判断される45歳から74歳までの日本人男女250人に対して試験を行った。

試験方法は、25OHDを10μg含むカプセル、または25OHDを含まないカプセルをプラセボとし、16週間続けて摂取してもらった。同時に、風邪の症状に関する専門の調査用紙を使用して  風邪症状の有無、症状の程度、生活の質を調査した。

試験に参加した250人のうち、摂取開始時から風邪をひいていた人などを除外した225人の調査データを解析。その結果、摂取期間中に確認された風邪のひき始めから症状がなくなるまでの最も長い罹患期間の中央値が25OHD群で10日間、プラセボ群では13日間と25OHDの摂取によって、風邪の罹患期間が短縮する傾向が見られた。

また、風邪をひいた際の症状とQOLのスコアがプラセボ群と比較して、25OHD群で有意に低く、25OHD摂取が風邪の症状の軽減やQOLの向上などにつながることが推察された。

これらの結果から、25OHDを継続的に摂取することが、風邪をひいた際の症状を軽減し、早期治癒に役立つ可能性があることが分かった。

参考リンク
株式会社ファンケル

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