マンダム、アジア圏でのビジネス拡大を推進
2018.05.23
編集部
化粧品・香水の製造販売などを手掛ける株式会社マンダム(大阪府大阪市)は23日、都内で創業90周年・海外進出60周年プレスカンファレンスを開催し、「アジア圏にビジネスチャンスがある。2027年には海外事業で大きな成長を見込む」(代表取締役 社長執行役員の西村元延氏)と意気込みを示した。
同社は、2027年までに総合化粧品ではなく唯一無二の強みを持った化粧品会社を目指している。基本方針の一つとして、「アジアの成長を取り込んだ真のグローバルカンパニーへの進化」を掲げており、インドネシアを中核に海外事業の拡大を志向している。
2027年の事業ポートフォリオとしては「海外65:国内35」(西村氏)との比率を示し、「世界人口の59%がアジアで占められており、このうち中間層が2017年時点で6憶7400万世帯と急速に成長している。現在、若者の人口はインド、中国、米国が上位3位に位置するが、10年後はインド、中国、インドネシアが上位3位を占める」(同氏)との認識を示し、アジア圏でのビジネス拡大を進めていく考えを強調した。
一方、技術開発面については、汗腺、皮脂腺、毛髪・頭皮の幹細胞に着目。「動物実験に頼らず、人工的にスクリーニングできる独自の再生評価方法を構築していく。例えば、汗腺そのものに作用することで熱中症対策につながる商品の開発を進めていく」(西村氏)との考えを示した。
- 参考リンク
- 株式会社マンダム