ユーロモニター、P&GとバイヤルドルフのM&A後の可能性を分析

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2013.07.16

編集部

英国の市場調査会社ユーロモニター・インターナショナルは、スキンケア業界のグローバル市場の数値データから、アメリカの家庭用化学品メーカーの最大手プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニー(P&G)とドイツの化粧品大手バイヤルドルフ社がM&Aをしたならどうなるか、その将来的可能性について発表した。

両社の間で実際に交渉があるのかどうかは不明だが、両社が合併したならP&Gは新興諸国のスキンケア市場で売上のシェアーを大幅に拡大するだろうと予測している。中近東・アフリカ地域では、4.5%の市場占有率がおおよそ20%にも拡大する見込みで、また、東ヨーロッパ地域では3%から18%へと飛躍する可能性を指摘する。

その結果、業界で売上世界1位の仏ロレアルに匹敵する規模になるとも分析。P&Gはバイヤルドルフ社の有名ブランド、ユーセリン(薬局向け)、ラ・プレリー(高級化粧品)の販売を得ることで、薬局、デパートメントストアという販売網をさらに拡大することが可能になる。一方、両社が合併しなかった場合、バイヤルドルフはP&Gの強敵になるかもしれないとしている。

2012年度のP&Gの売上は836億8000万ドルで、バイヤルドルフ社の同年度の売上は60億4000万ユーロだった。バイヤルドルフ社は大衆向け商品ブランド「ニベア」の製造会社として世界的に知られる。日本では、花王株式会社との合弁でニベア花王株式会社として商品販売をしている。

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