【連載】この中小化粧品会社に注目⑨シャンソン化粧品(上)~会社創立満75年、女子バスケ企業ブランド高揚~

2020.09.3

特集

編集部

株式会社シャンソン化粧品(静岡県静岡市)は、2020年2月で会社創立満75年を迎えた。本社は、静岡県静岡市駿河区にあり化粧品、健康食品を主体としたメーカーとして成長してきた。シャンソンティーワールドやケアリングジャパン等のグループ会社を傘下に置く。
同社は、1962年に創部した女子バスケットボールチーム「シャンソンVマジック」が活躍していることでも知られる。今では、国内実業団屈指の強豪チームとして名声を博しており、数々のオリンピック選手を輩出するなど企業ブランドの高揚に一役買っている。 スポーツ企業として来年に迫った東京オリンピックでの活躍に期待が高まる。

主力の化粧品は、本社がある自社工場で開発・製造しており、肌に有害とされる石油系乳化剤を一切使用しない商品づくりが特徴。
現在、市場に投入している化粧品の総アイテム数は、基礎化粧品が約60品目、メイクアップ化粧品20品目の計約80品目にのぼる。
いずれも石油系の乳化剤を全て排除し、厳選された天然成分での商品開発を進め、全商品が石油系乳化剤、染料を排除するなど基礎化粧品の8割以上が医薬部外品(薬用化粧品)として認可・販売している。
飲料については、ブレンド茶の先駆けとしてアサヒ飲料株式会社(東京都墨田区)の商品として認識・浸透している「十六茶」は、シャンソン化粧品が開発した。
アサヒ飲料は、シャンソン化粧品との業務提携によって製造販売しているもので、現在は、シャンソン化粧品のグループ会社「シャンソンティーワールド」が十六茶の原料を製造している。

同じグループ会社の株式会社ケアリングジャパン(静岡県静岡市)は、昭和36年、シャンソン化粧品の石けん部門を担う「 シャンソン油脂工業」として設立した。 平成11年には、社名をケアリングジャパンに変更した。現在は、枠練り石鹸をはじめ医薬部外品、化粧品、トイレタリー製品を製造している。
業績は、非公開だが官報に記載している2018年8月決算は、売上高約157億円、純利益7億6700万円となっている。

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