【連載】この中小化粧品会社に注目⑯ミネルバコスメティックス(下)~化粧品メーカーへ転換図る意向~

2020.10.13

特集

編集部

ミネルバコスメティックスは、化粧品の開発・販売と合わせてベンチャーキャピタル等からの投資による資金調達やマーケティング活動による認知度アップ、ブランド力アップを狙ってベンチャーと投資家とがマッチングする事業活動「福井ベンチャーピッチ」に参加して幅広い支援に打って出た。

福井ベンチャーピッチは「地方のベンチャー企業がどんなに素晴らしいビジネスモデルを持っていてもそれを伝える場がなければ、ベンチャー支援者と出会える機会は限られてしまう」として政府のベンチャー支援制度に沿って、ふくい産業支援センターが創業間もない県内のベンチャー企業を対象に支援活動を行っているもの。
支援活動は、福井のベンチャー企業が資金調達や販路開拓などについて投資家などとマッチングする出会いの場を提供し、その場でビジネスモデルを発表することで、見合いを成功させようというもの。

同社は、2019年2月に東京で開催のベンチャー企業とベンチャー支援者がマッチングするベンチャーピッチに参画し「美容師目線で化粧品業界に新風を吹き込むとして美容師だからこそつかめるニーズを武器に男性用化粧品ブランドのニッチトップを目指す」ことを発表した。
一方、同社は、美容サロンについて植物由来成分やオーガニック成分配合以外は使用していない。オーガニックサロンとして肌の弱い方や手荒れのしやすい方へのケアも積極的に行っている。また、働く環境についても時短業務や朝型シフト等さまざまな働き方を用意している。

同社の美容サロンと化粧品事業を合わせた現在の経営規模は、社員数約20名、年間売上高約1億円と見込まれており、業績のほとんどが美容サロンの売上で占めている。
今後、北陸で美容室を展開しつつ全国・海外においての事業も視野に入れてサロン事業を拡大する方針。しかし、化粧品メーカーへの具体的な転換の姿勢が見えない。多くのステークホルダーの協力や化粧品メーカーとしての脱皮を図るための化粧技術の開発、販売チャンネルの再構築、商品の訴求力、資金調達などメーカーとしての地歩を築き体制を構築することが不可欠。
資金や技術、人材確保など多くのステークホルダーの協力を得るためにも具体的な戦略を内包した経営の羅針盤「中期経営計画」を自ら示す必要がある。

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