【連載】この中小化粧品会社に注目⑱アリエ・ミロットグループ(下)~特許取得、大学と共同研究盛ん、オンリーワン商品開発へ~

2020.10.20

特集

編集部

化粧品OEMメーカーのアリエ・ミロットグループは、ユーザーニーズを反映した高機能な商品開発で高い技術を保有している。中でも抗菌消臭光触媒「アースプラス」の技術開発が注目される。

抗菌消臭光触媒・アースプラスは、独自に開発した光ハイブリット触媒により、暗所でも抗菌・消臭効果を永久的に発揮する。化粧品環境に適した光ハイブリット触媒で常に清潔な肌環境を実現し、スキンケアからメイクアップ製品までノンパラベン処方が可能となった。
高い抗菌活性を持つ緑茶葉「EGCGオイル」は、製法特許を取得した。カテキン類やビタミンC、クロロフィルなどを含む茶葉成分を直接植物油に配合させた機能性抗菌活性オイル。オイルに溶解させることにより粉末を溶解した水溶液に比べて高い抗菌活性を持つのが特徴。

高機能性パウダー「NSCパウダー」も成分特許を取得した。同パウダーは、鱗片状粉体と肌色パール光沢粉体を混合粉砕して肌のキメと同程度の粒径に調節した原料。適度なカバ-力とソフトフォ-カス効果を共存させたことで、シミ・ソバカス・くすみ等の色むらや毛穴・シワ等の肌の凹凸を補正してぎらつき感のない自然な透明感のある肌を創出する。

こうした中、明治薬科大学との産学共同の成果としてDDS(ドラッグ・デリバリー・システム)に着想を得て肌の深部に成分を届ける「コスメティック・デリバリー・システム」を考案しOEMユーザーに提案している。
同システムは、有効成分の内包率が従来の約10倍、吸収率が約1.5倍になることが実証されており同システムを活用して新たなスキンケア化粧品の開発を進めている。一方、神奈川大学との共同研究では、同大学が特許を保有する三相乳化技術を活用した化粧品開発に取り組んでいる。

神奈川大学の特許技術「三相乳化技術」は、従来の乳化方法に欠かせない界面活性剤の代わりに親水性ナノ粒子の物理的作用力(ファンデルワールス引力)を利用した新しい乳化法。
同大学は、この技術を利用して商品開発を行う企業に対して神奈川大発ベンチャー企業「未来環境テクノロジー」を通じてテクノロジートランスファー〈技術移転〉を行っている。
同社では、引き続き、大学との共同研究によるオンリーワン商品を開発してOEMユーザーに対し提供していく方針。

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