【連載】この中小化粧品会社に注目㊴よーじや(下)~國枝昂社長が就任、スタッフの働き改革に力~

2021.02.19

特集

編集部

よーじやは、現在、あぶらとり紙、おしろい紙、化粧筆、口紅等の粧具販売を通信販売と京都市内を中心に開設した直営店舗29店舗で販売している。

同社の商品販売は、直営店のみの販売を基本にしており卸販売は一切行っていない。その理由は「歴史と伝統、本物の品質とおもてなしを直接、顧客に届ける」と百貨店内に開設した
特に、あぶらとり紙をはじめとしたオリジナル化粧雑貨の販売は、創業から120年近い歴史を持つ同社の顔となっており「接客の質が落ちることがあれば、常連の個客の足は遠のく」との危機意識が根底に横たわる。

同社の直営店舗は、あぶらとり紙やハンドクリーム、洗顔用スポンジ「繭の玉」、化粧筆等を販売するコスメ専門店をはじめエステ店、抹茶やお茶菓子提供のカフェ併設店、空港や百貨店内の免税店など業態別に色分けされた店舗構成となっている。
中でも同社が2003年にカフェ事業部を社内に組織化して開設したカフェ併設店は、粧具類と季節ごとの限定メニューなどアイデアメニューを販売するもの。この新たな店舗展開が奏功して現在では、観光客のカフェ巡りに欠かせない人気スポットになっている。

最近では、直営店舗がない地域の顧客対応として百貨店のイベントや催事に力を入れている。近年では、海外の展示会に出品展示して商品の訴求力を図るなどグローバル化に努めている。

しかし、小売り店舗中心の販売もコロナ禍の影響で店舗の休業、廃業に負いこまれるなど苦境に直面している。国内、海外の観光客が大幅に減少した余波を受けて店舗販売の屋台骨を揺さぶっているもの。

同社の業績は、2020年7月決算で売上高約43憶円、社員約106名(パート除く)に上る。そうした業績の中にあって同社は、2020年4月に國枝昂氏が5代目社長に就任した。

社長就任にあたって國枝新社長は「オリジナル化粧雑貨の販売に加え、基礎化粧品やコスメなどの新たなものづくりやカフェの運営等この3つをバランスよく整えていくために大切なのがスタッフの成長と生産性の向上に尽きる。スタッフの満足度を高めるための働き改革、就業制度改革等を始めている。スタッフ自らのキャリアステップを積み上げられる環境づくりに応えていきたい」と説く。今後の経営の舵取りが注目される。

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